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仏教は前500年前後にインドで、シャカ族の王子ゴーダマ・シッダールタが開く。シッダルータは「釈迦」、「釈迦牟尼(シャカムニ)」、「釈尊」、「仏陀」とも呼ばれる。
仏教では、人間の世界を「此岸(シガン)」といい、迷いと煩悩の世界とする。一方、悟りの世界、理想の世界、涅槃を「彼岸」といい、この此岸から彼岸の渡り方を教えるのが仏教の目的だ。
2世紀に西北インドで栄えた「大乗仏教」は、個人の救済を目的とする従来の「小乗(ショウジョウ)仏教」とは異なり、菩薩信仰を中心に万人の救済を目的としたもので。このころ活躍したナーガールジュナ(竜樹)は大乗仏教理論を確立した学者。大乗仏教では、「宇宙の真理そのもの」といわれる仏陀の世界「法身」がまずあって、毘盧舎那仏と呼ぶ。その教えを分身仏として釈尊が人間の世界に即して、人間の言葉で説く。この釈尊の教えを「仏教」であると考え、分身仏を通して学ぶ仏教を「顕教」という。一方、顕教に対して「密教」という教えもある。毘盧舎那仏に相当する仏として「大日如来」がいて、「沈黙の仏」の毘盧舎那仏から真理を聞くには釈尊の助けが必要だが、「雄弁の仏」大日如来から直接、教えを受けとめ、宇宙の森羅万丈はすべて大日如来の語りかけという考えだ。
仏教はインド国内で、小乗仏教、大乗仏教、そしてさらに顕教、密教と分化、発展手してきて、西域を経由して中国に伝わったのは1世紀だが、宗教として広まったのは4世紀後半以降。日本に伝わったのは538年(あるいは552年)といわれ、聖徳太子によって飛躍的に発展する。
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