ヨコカワの目的Our Value

家族を喪った遺族を支えながら、葬儀の意味と価値を伝えることで
「いいお葬式だった」「きちんと供養できた」と満足してもらう

誇り高く働き続けられる
環境づくりを

「“おしまい”の仕事から、人を“しあわせ”へと変える」

これは、ヨコカワのミッション(使命)です。供養を通じて、お客様やスタッフ、さらには地域も繋げ、すべての人々を鮮やかに幸せにできると思っています。

誰かを亡くしたとき、お客様の時間は一度止まってしまいます。ですが、葬儀を通して故人様の死を受け入れ、その方のいない人生を歩み出していただくために背中を押すのが、私たちの役割だと自負しています。

現在、ヨコカワに入って15年が経ちます。現場を経験したのち、専務取締役としてマーケティングを担当しつつ、プランナーも務めています。

日本では2040年を境に死亡人数が減っていく見通しです。かつ、コロナの影響で葬儀の単価が下がっており、葬儀業界としては逆風と言える状況でしょう。

ここで辞めることは簡単かもしれません。ですが、私たちは「地域に根ざすライフエンディング企業」を目指し、「ヨコカワ」としてのブランド力をあげていかなければなりません。必要があれば時代に合わせて葬儀の形を変革してでもやり続けないといけないと思っています。

ヨコカワとしてのブランド力を高めることにより、お客様からの信頼を得られるのはもちろん、スタッフ自身がヨコカワで働いていることに誇りを感じてほしいと思っています。 具体的には、葬儀だけにとどまらず、グリーフケアや終活などといった、シニアライフ全般のサービスを行なっていける環境をつくりたいです。

我が社には、ディレクターとして担当を持ち、現場のプロとして働くスタッフがたくさんいます。素晴らしいことですが、ずっと葬儀担当を続けるだけでは、スタッフだけではなく会社の成長にも繋がりません。ですので、そんなスタッフの次のステージをつくりたいとも考えています。

未来のヨコカワを
より良いものに

私は現在、葬儀のプランニングや、スタッフのシフト・役割分担といった人員配置の管理を行なっています。

プランニングをするときには「ご遺族様の想いを聞くこと」を何よりも大切にしています。具体的には、どのような葬儀をイメージされているかをお伺いし、それに沿った葬儀をご提案しています。1つではなく、複数のご提案をすることで、その中でよりご遺族様に合ったプランを選んでいただけるようにしています。

さらに、故人様を送る最期のお別れの場では、こちらの価値観で進めることはせず、ご遺族皆様の思いに真摯に向き合い最期のお別れの時をお手伝い出来るように心掛けています。

また、人員配置では、少し余裕のある配置に変更し無理のないシフトをつくるように考えています。以前は、生産性を上げるために一件あたりの葬儀に携わるスタッフ数を最少限にしていました。ですが、今はご葬儀をご依頼いただくお客様が増えると共にスタッフ数も増員し、ヨコカワとしては次の段階に入ったと思います。

現場で社員教育ができる環境作りに力を注ぎ、今よりもっとお客様の考えている事をカタチにできるスタッフが増えたら、生産性が上がると考えています。

今後は、よりヨコカワのブランド力を高めていくために、2つのことを行なっていきます。

1つ目は、葬儀の担当を持つことができるディレクターを育てることです。
次世代へバトンを渡し、現在のディレクターは次のステップへと進んでいきます。
次世代の彼らの為に、私たちが新たな事にチャレンジし、彼らの道しるべになることで、末永く安心して勤められる会社つくりを行います。

2つ目は、「ヨコカワで働きたい、働き続けたい」と思える魅力のある会社づくりです。スタッフ全員しっかり休みが取れて、万全の状態でお客さまを迎える環境をつくれたらと思っています。また、スタッフがよりスキルアップできる仕組みも整え、仕事にやりがいを感じてもらえるような仕組み作りにも取り組んでまいります。

「生涯一度」の場づくり
に、心遣いのアンテナを

人生で最も多くの方から祝福を受ける、最大の晴れの日、結婚式。
人生で最も多くの方から偲ばれる、最期のお見送りの日、お葬式。

私はこれまで、その双方に携わる仕事をしてきました。

最初に入った業界は、ウェディング業界でした。
披露宴の華やかな場をつくる、縁の下の力持ちのようなお仕事。

あるとき、知人の紹介で、ご葬儀の返礼品に関わるお仕事を手伝うことになりました。

当初は、「おめでとうございます」と「御愁傷様です」が交互に訪れる日々に、気持ちがついていけるか不安もありました。

ですが、いざ両方の現場に携わってみて、気づいたことがありました。
結婚式もお葬式も、人生に一度きり。
そんな大切な場をつくらせていただくにあたり、「記憶に残る、素敵な場を精一杯つくってさしあげたい」という強い気持ちは、同じだと気づいたのです。

やがて「これまで以上にご家族の方々に近い立場でお仕事がしたい」と思い、葬儀業界へ完全にシフトすることを決めました。

そのときから変わらず勤めているヨコカワへの入社理由は、地元企業で親しみがあり、かつ祖父が亡くなった際、お世話になったときの印象が良かったこと。
「いい会社だなあ」と思えた当時の気持ちは、今に至るまで変わることはありません。

入社して、間もなく15年 になります。

長く現場を受け持っていると、悲しい場面にも多く出会います。
特に、お子様を亡くされたご両親を前にすると、自分自身、子を持つ身として、そのお心の痛みはいかばかりかと、苦しい気持ちになります。

だからこそ、そんなときは、ゆっくり時間をかけて、ご家族様のお気持ちに寄り添いたい。
まったく同じ気持ちになることは難しくとも、少しでもその痛みの傍にありたい。そう思っています。

伝えていきたい思い
があるから

高校卒業後、10年近く勤めた複写機の工場は閉鎖。
転職後に10年近く勤めた地元の企業も自主廃業……。

途方に暮れていたとき「葬儀の仕事をやってみないか?」と声をかけてくれたのが、現在ヨコカワで部長を務める、今田さんでした。

「やってみないと合うかどうかも分からないから、とりあえず3ヶ月頑張ってみよう」
そんな気持ちで始めた葬祭ディレクターとしての日々は、気づけば13年も続いています。

これまで工場勤務だったため、サービス業はまったくの未経験。不安でしたが、さまざまなお客様に出会い、やることがパタパタと変わっていくこの仕事は、思いがけず私に合っていると分かったのです。「いろいろなお客様に接する醍醐味」を身に染みて実感する日々ですね。

葬儀の仕事の中で大事にしているのは、「ご家族様と同じ目線」に立つこと。押し付けにならず、心からご納得いただけるようなご提案を心がけています。
故人様との思い出を引き出すお手伝いをしながら、ご家族にたくさん泣いてもらい、最後には笑顔で送り出せる「笑い泣き」の葬儀が創れると嬉しいですね。残されたご家族の “区切り” のお手伝いができれば光栄です。

数年前、幹部の役職を任されてからは「会社全体の仕事の流れ」も意識するようになりました。全体の状況を俯瞰して、起こり得るトラブルを予測し、未然に防げるように考えて動いていく。それまでは自分の担当するご葬儀を精一杯良いものにするのが第一でしたがそれと同時に、今は業務の状況を踏まえた仕事の組み立てや指示を意識しています。


これからの私に必要なのは、先輩方から引き継ぎ、これまで私が実践してきた仕事のノウハウや良い伝統を、次の世代に伝えていくことだと思っています。何より、ご葬儀の持つ「一生に一度の重み」は、他のスタッフにも噛み締めてもらいたいです。

誰にでも失敗はあります。しかし、「葬儀」は故人様やお客様にとってはたった一度きりの時間です。万が一失敗をしてしまったなら、なぜ起きたのか、今後どうすればそれを防げるのかを考え、同じ失敗はしないようにする。「一生に一度の場で経験を積ませてもらっている」という自覚を忘れないでいてほしいのです。

ご葬儀には一つとして同じものはありません。さらに、お客様も一人ひとり違うので、長く携わっている私でもまだまだ「駆け出し」だと思っています。

たとえば、事前相談や電話でのご相談の際、100%はご納得いただけなかったと感じることがあるんです。そんなときは説明の仕方や言い回しを見直し、説明力を磨いています。常に自分の行動を振り返り、お客様へのご対応を見直す努力をし続けたいですね。

困っているお客様やスタッフの支えになれたとき、そして前に進んでいる姿を見られたとき、心から喜びを感じています。これからも私の培ってきた想いや経験を、お客様やスタッフのために役立てていきたいです。

「お客様を想う心」を
育てていく

今から10年以上前。お世話になった叔母の葬儀を依頼したのが、ヨコカワでした。

当時の担当者の手際の良さと分かりやすさ。悲しい気持ちを抱いている私たちに寄り添ってくれる温かい言葉遣いに胸を打たれ、「いつかこんな仕事もやってみたい」と思うようになったのです。

当時、私は旅行会社に勤めていました。充実した毎日を過ごしていましたが、40歳を越えた頃、体力的な難しさを感じ、転職を考え始めました。

「転職するなら、地元のヨコカワがいい」

そう思い、ダメ元で履歴書に手紙を添えて社長に送ったんです。すると、ちょうど定年退職された方がいたそうで、タイミングよく入社できました。

葬儀と旅行の仕事は一見、真逆のように思えますが、「形のないサービスを提供する」という点では同じです。私たちの対応や気遣いが “価値” になる。お客様が何を求めているのかを読み取る会話力は、前職での経験も役立っていると感じます。

私はお客様に感情移入してしまい過ぎるところがあり、感情のコントロールには今でも苦戦しています。それでも、無事にご葬儀を終えて「お世話になりました」と言っていただけたときの安堵感は格別です。「一生懸命やって良かったな」と胸がいっぱいになりますね。

入社して数年は自分の仕事に精一杯でしたが、12年経った今では人事課長として社員の評価も担当するようになりました。その重みを感じながら、日々働いています。

そしてもう一つ、今の私の大事な使命は、これからの会社を担う若手社員の教育です。彼らには、どこの葬儀社にも負けない立派なディレクターになってもらいたいですね。

私には、葬儀後何年経っても「吉野さんに代わってください」と、電話をくださるお客様がいます。葬儀が終わっても頼ってくださり、困ったときに顔を思い浮かべていただける。若い社員には将来そんな風に、お客様に慕われて頼られる存在になってほしいのです。

そのために必要なのが、先輩社員に同行して、仕事の様子を肌で感じることだと思っています。その場に合わせた言葉選びや、お客様を焦らせない所作など、大切なことは言葉では説明できない部分に詰まっているんです。

以前、喪主様宅に葬儀後のご挨拶に伺った際、その方は事情があってご自宅にお連れできなかったのですが、お客様から「お迎えに来てくれた方が『自宅の前を通りましょうか』と提案してくれて……。涙が出るくらい嬉しかったです」とお礼の言葉をいただいたことがありました。

教えたことではないので、きっと自分なりに考えて、お客様を思っての行動だったのでしょう。真剣に取り組んでくれる後輩たちがいてくれて、心強いですね。

若い世代が夢を持って勤められ、「立派なところに勤めているね」と周りに言ってもらえるような会社にしていきたいのです。私自身、これからも胸を張って勤めていけるよう、未来のための種まきをしていきます。